上の子がいるときの妊婦生活は、考えているより大変なものです。小さな子ども&大きなお腹で思うように動けないことも……。これは筆者が実際に経験した、妊婦生活中のハプニングのお話です。
電車での通院
私は上の子が2歳のときにもう1人子どもを授かりました。駅に近い場所に住んでいたこともあり、検診には電車を利用していました。
上の子はベビーカーに乗せ、マザーズバッグを抱えて……検診の日はちょっと気が重くなるくらい大変な行事になっていました。
その理由のひとつに駅の構造があります。
私の利用していた駅は階段が多く、エレベーターは1基だけ。エスカレーターはありましたが、ベビーカーごと乗せるわけにはいかないので、いつもエレベーターに並んで乗っていました。乗りたい電車に間に合わないことも多く、「エレベーターの数が増えればいいのになぁ」と思っていたのです。
ある日のハプニング
ある検診の日の事。この日は朝から上の子の機嫌が悪く、出かける前から大騒ぎでした。駅に着くと急に「歩く! 歩く!」と言って、どうしてもベビーカーには乗らないと言うのです。
電車の時間も迫っていたので、私はベビーカーを畳み、上の子の手を引いてエスカレーターに乗りました。
するとエスカレーターの途中で、ロックしたはずのベビーカーが開いてしまい、タイヤが滑って下へ転がってしまったのです!
意外な救世主
私はとっさに「危ない!」と叫びました。前方には白髪の初老の男性……頭の中には最悪のシナリオが浮かびました。