これは私が、数年前の12月24日に経験した話です。彼氏と素敵なクリスマスイブデートを過ごしていたのですが……?

「はい」
「あれ、ここって〇〇(彼氏)の家、ですよね?」
「はい、そうです。どちらさまですか?」

「え、彼女だけど、あなたは?」
「私も彼女です。とりあえず、寒いんで、中入ってください」

私は突然のことでかなり気が動転していましたが、12月の寒空の下に女性を放置するわけにもいかず、中に入ってもらうことに。

シャワールームから出てきて、2人の無表情な女の姿を目にした彼のリアクションは、ドッキリを仕掛けられた芸人のようで少し笑えました。

「えっ……なっ」
うまく言葉を発することすらできない彼に、私たちはこの状況の説明を求めました。

話を聞くと、彼は私とも彼女(A子とします)とも同時に付き合っていて、24日の夜は私と、25日の昼からはA子と約束していたそうです。

しかし、もっと早く会いたかったA子は、彼に連絡。けれど、応答がなかったため、サプライズで家に来たところ、私と鉢合わせたとのことでした。

なぜか生まれた友情

その後はお察しの通り、女2人で二股男を罵倒し、別れを告げました。
一緒に泣きながら帰ったA子とは、その後なぜか2人で飲みに行き、意気投合して友達になりました。
今でもSNSで繋がっています。

大切な人に裏切られるのは辛く悲しいことですが、そこから得られるものもあるのかもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N