姑からの提案
私には、夫と2人の娘がいます。毎年お正月になると、お墓参りをした後、親戚が集まって義実家で食事をするのが恒例となっていました。姑は周りにバレないように私に嫌味を言ってくるので、義実家への帰省は毎年憂鬱ですが、家族のため渋々参加していました。
義実家では、私も含め親戚で食事の準備を手伝ったり、仏壇へのお供え物や食後のデザート、子どもの飲み物などは持参したりしていました。夫によると、後でこっそり義父に「これ、正月の準備代」と数万円渡していたそうです。
しかし、この年の正月は様子が違いました。
姑から「今年のお正月は息子ちゃんの家で食事をしましょう!」と提案されたのです。
しかも、続けて「おせちは必要ないから、なにかみんなが食べられるものを準備しておいてね」と食事会の準備を全て任せてきたのです。
夫が意見を言うこともなく、嫁の立場で私が断ることもできず、結局お正月は我が家で食事をすることに……。陰湿な嫁いびり姑が我が家に来るとなると、いろいろと緊張が走ります。
食事会準備
食事会に参加するのは、義理の両親・義理のお姉さん夫婦とその子ども2人・私たち夫婦と2人の娘です。
姑にも相談しメニューはすき焼きに決定。
大人6人子ども4人の食事準備が始まります。
私たち家族4人で過ごすには十分足りていたサイズのすき焼き鍋も、この人数では対応できないため新調。
お肉など食品の買い出しは、古くなってしまってはいけないので当日行うことにしました。
お正月は食費がかかることや銀行が閉まることも想定して、多めにお金を準備しておくことにしました。
買い出し
早朝からお墓参りを済ませ、幼い子どもを2人連れて買い物に。子どもたちのおやつや大人の食後のデザートなども準備すると、10人前の食料を運ぶだけでも結構な量です。夫に助けを求めましたが、「すまん! 用事がある」と言い、どこかへ出かけてしまいました。
結局、この日の買い出しの金額は、4万円近くかかりました。
私の実家で過ごすときには、買い物にかかった費用などはすべて母から渡されますが、決して安い金額ではないため姑にどう話そうか……と気が重くなりました。