孫は目に入れても痛くないほど可愛いといいます。でも中には、孫よりも自分の感情を優先してしまう人もいるようです。これは筆者が実際に体験した、トンデモ姑とのトラブルのお話です。

姑が不在だった驚きの理由

私が義実家に帰ると、舅は困り果てたような顔をして息子を抱っこしていました。息子はギャン泣き……舅の言う通り、おむつはパンパンでお腹も空いていたようです。

私が帰ったのが15時頃。まだ姑は帰ってきませんでした。私は夫にも連絡し、夫も仕事終わりに実家へやって来ました。それが18時頃です。何かあったのかとみんなで話していたとき、姑がひっそりと帰ってきました。

姑の手にはビニール袋に入ったお菓子……そう、姑は孫を舅に預けて、パチンコに行っていたのです!

どっちが大事?

私ははらわたが煮えくり返るほど、腹が立ちました。自分で預かると言ったくせに、あろうことかパチンコへ行くために孫を舅に預けていくなんて、言語道断です。

しかしもっと怒り心頭だったのが、舅と夫でした。

そのときはじめて知ったことなのですが、どうやら私が夫と結婚する前、姑はかなりの金額をパチンコに費やしていて、舅と夫に厳しく注意されていたのだそう。孫が生まれ、少しはパチンコ離れできたと思った矢先だったというのです。

「お前には大事な孫を預かる資格はない! 金輪際、預かるなんて言わせないぞ!」

舅は今まで見たこともないような剣幕で、姑を叱りつけていました。

姑のその後

姑は私に何度も謝罪しました。でも、私の中に生まれてしまった不信感は拭うことができません。私は働き方を見直そうと、リモートワークができる仕事に転職。息子が急に体調を崩しても、リモートで仕事ができれば問題が少なくなるからです。

姑は孫の顔が見たいと言っているそうですが、舅が許していません。ちょっとした優先順位のはき違えで、姑は寂しい老後を送ることになりそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K