社会人になると学生の頃とは違い、知識不足が明るみに出てしまう事って多いですよね。今回は、筆者が経験した「恥をかいたけど、とても勉強になった」エピソードをご紹介します。
香典袋の表書き
新卒で入社したての頃、香典袋の表書きを書く係を命じられました。
私は子供の頃に書道を習っており、3段保有者だったので経験が買われたのかもしれませんが、特別に達筆という訳ではありません。
社員数の少ないアットホームな会社だったので、必然的に私がすることになったのだと、当時は思っていました。
ある日、初めて社長から「香典袋をひとつ頼むね」と頼まれました。
実は、香典袋を見たことはあっても、書いたことはなかった私。先輩に言われた通りに「御香典〇〇株式会社 代表取締役社長××」と筆ペンで丁寧に書きました。
「こんなもの持っていけない」
私は緊張しながら、初めて書いた香典袋を社長に渡しに行きました。すると、香典袋を見た社長は厳しい口調で私にこう話したのです。
「こんな恥ずかしいもの持っていけないよ。書き直してきて」
叱られてしまった私は、「きっと自分の字が汚かったからだ」と落ち込みました。
自分なりに綺麗に書いたつもりだったので、これ以上のものは書けないと悩んだ私は、先輩に相談することに。すると意外な答えが返ってきたのです。