要領が良い人は、仕事でもうまく手を抜いて成果を出しているもの。悪いことではないけれど、他人に仕事を押し付けているなら話は別です。仕事を押し付けられた側はふつふつと怒りをため込み、あるとき爆発! ということも。今回は知人から聞いた復讐エピソードをご紹介します。
社内報にザワつく社員
社内報が出されると、社員たちはザワつきました。
掲載されたコラムはA子の日々の業務の様子をレポートしたもので、テーマ自体は珍しくありません。
ところがそのコラムでは、業務時間内に買い物に行く、スタッフルームで居眠りする、残業を押し付けて自分は帰宅する、などA子がいかに仕事をサボっているかが書かれていたのです。
「どういう神経でこれを書いたの?」「そんな子だったなんて」とヒソヒソする社員たち。
そう、ゴーストライターを依頼されたB美は、A子の仕事ぶりを社内に暴露したのです。
反論したつもりが、完全に墓穴!
社内で騒ぎになり、A子は上司に呼び出されました。
説明を求められたA子は、「私はサボっていません! 社内報はB美が書いたもので、これは嫌がらせです!」と主張しました。
反論したつもりが、完全に墓穴を掘っています。記事をB美に書かせたことも自ら告白する形となりました。
この言葉から、A子が日常的に仕事をサボっていることが確定。上司にこってりと叱られることになりました。
なぜ問題ありのコラムがそのまま載ったのかというと、社内報担当者もA子から仕事を押し付けられた経験があったから。B美の復讐に進んで加担したようです。
A子が言ったとおり、A子が書くよりも「いい記事」になり、皮肉な結果になったのでした。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:愉子