子どもは親の背中を見て育ちます。「してはいけない」と子どもに教えていることを親がやっていたら、子どもはどう思うのでしょうか? このお話は、筆者の息子が通う学校で起きたスカッとするエピソードです。

意地悪なボスママ

私の息子が通う学校には、保護者を仕切っているボスママがいました。この人はとにかく意地悪な人。目を付けた相手に徹底的に嫌がらせをすることで有名でした。

・同じクラスのグループラインに気に入らない人は参加させない
・挨拶をされても知らん顔をして無視し続ける
・気に入らない人をPTAの役員に推薦して無理やりやらせる

周囲の保護者たちは既に『危うきに近寄らず』状態。ボスママの周囲にいる金魚のフンのような取り巻きも含めて、アンタッチャブルな存在になっていました。

クラス内でのイジメ事件

息子が5年生になった頃、クラス内にイジメがあり、被害者の子が不登校になってしまいました。加害者はクラス内の女子4人。何かと問題の多い子たちで、今までもさまざまなトラブルを引き起こしていました。

イジメを受けた被害者の子の保護者が教育委員会へ相談したことをきっかけに、学校中を巻き込む事件に発展しました。息子やクラスの友達は被害者の子をとても心配していたのですが、一番怒り心頭だったのは、ボスママの娘、Rちゃんだったのです。

あんな親なのに……

Rちゃんは、とても正義感の強い子で、良い悪いをハッキリといえる子でした。Rちゃんはクラス内のイジメにも気付いていて、普段から何か見かけると注意をしていたそうです。

しかし加害者女子達は全く意に介さず……。ついに不登校の状態にまで追い詰めることになり、Rちゃんは加害者の4人に対して「そういうこと、しても良いと思ってるの? 〇〇ちゃん(被害者の子)にちゃんと謝りなさいよ!」とくってかかったと息子が教えてくれました。

報告も兼ねた授業参観

イジメ事件から1ヶ月が経った頃、授業参観がありました。息子のクラスの授業は学活。イジメが議題になり、先生がさまざまな話をしていました。

その日もボスママは同じクラスの保護者を無視し、取り巻きたちとヒソヒソ悪口大会の状態。教室の後ろから見ていると、Rちゃんが不安そうにボスママを見ていたことが気になりました。