電車で騒がないのは当たり前のことですが、子どもを連れていると静かにしていられるときばかりではありません。筆者の知人Aさんも電車内で子どもが泣き出してしまい、見知らぬ中年男性に怒られてしまったそうです。しかし、そんなAさんを助けてくれた人がいました。ピンチのAさん親子を救ってくれた人物とはいったい? Aさんから聞いた話をご紹介します。
ドッキドキ! 子連れで電車
Aさんは7ヶ月の息子を育てるママ。まだ言葉で意思疎通をとれない赤ちゃんとのお出かけは大変で、いつも気を遣っていました。
特にAさんが緊張するのが公共交通機関を利用するときです。たくさんの人がいて、赤ちゃんが泣き出しても逃げ場はありません。「もし、子どもが泣き出してしまったらどうしよう……」と不安になってしまうので、なるべく利用を避けていました。
ですが、公共交通機関をまったく利用しないわけにもいきません。明日は電車を使って移動しなければならず、前日の夜からAさんはドキドキしていました。
準備バッチリ! さあ出発
電車に乗って息子とお出かけする日。Aさんは息子が電車で泣かないように、お出かけ前に授乳を済ませ、おむつも替え、ちょうど息子が眠くなる時間帯に電車に乗れるように調整しました。
これで息子が電車で泣いてしまう確率は、限りなく減らせたはず。
Aさんは準備バッチリで出発しました。
想定外! 泣き出してしまった息子
予定通り電車に乗り込んだAさん親子。息子はAさんの作戦通り眠くなっており、このまま寝てくれれば電車で泣くことはないはずでした。
しかし、普段とは違う雰囲気を感じ取ったのか、息子はうまく眠れず泣き出してしまったのです。Aさんは一生懸命あやしますが、息子は泣き止みません。
そんなAさん親子に電車に乗り合わせていた中年男性が怒り始めました。
「うるせーな! 子ども連れて電車になんか乗んじゃねえよ!」
Aさんは「すみません」と謝り、引き続き息子を泣き止ませようとしますがうまくいきません。
「早く泣き止ませろよ!」中年男性の怒りはますますヒートアップするのでした。