人は酔っぱらうと、隠している感情が表に出やすくなるのかもしれません。
今回は筆者の友人のゾッとする体験談をご紹介します。

会社の飲み会後、タクシー乗り場で

ある日、A子さんが会社の飲み会に参加した時のことです。
数人は二次会へ行くと言って夜の街に消えていきましたが、A子さんは帰るグループの1人で、タクシーを待っていました。
順番に乗り込み出発していく中、ついにA子さんの前にもタクシーが到着。
そして乗り込もうとすると、突然後ろから肩を掴まれたのです。

「俺同じタクシーで帰るよ! 危ないし、家まで送るからね!」

なんと突然、一人の上司が一緒のタクシーに乗り込もうとしてきたのです。

その上司は独身で、少し個性的な人。
仕事以外の接点はほとんどなかったので、やんわり断っていたのですが……

強引な上司にドン引き。絶対に家には入れないから!

「A子さんめっちゃ酔ってるでしょ!? 心配だし乗るから!」

断るA子さんを無視して、強引に同じタクシーへ乗り込んできたのです。

仕方なく寝たふりをしようとしていたのですが、上司は饒舌に話しかけてきます。
適当に相槌を打っているだけだったのに、上司はなにやら上機嫌。
「トイレ貸してほしい」「お水が欲しい」などと言い出し、明らかに家に入りたがるような発言が増えていったのです。

そんな上司が気持ち悪かったので、家より少し手前で降ろしてもらい、タクシーがいなくなったのを見計らって家に帰ったのでした。

普段と変わらない様子にホッとしたが……

後日、上司が特に何かを言ってくることはありませんでした。
A子さんは、今まで通り関わる事もないだろうと安心していたのです。

そんな上司に書類を渡そうとしたのですが、席にいなかったので置いておくことに。

付箋にメモを書き、貼り付けてその場を去ろうとしたその時でした。
たまたまパソコンで開いていたページを見て、A子さんは寒気が止まらなくなったのです。