今回紹介するのは「モラハラにもほどがある!」というお話です。
知人から聞いた話なのですが、思わず「信じられない!」と言ってしまいました。

車が消えました。

ある日、パートを終えて帰宅すると、家の前にあるはずのAさんの車がありませんでした。夫の車だけ置いてあります。

ちなみにですが、Aさんの住んでいる地域は車がないと不便なので、夫婦それぞれ車を持っているのが一般的でした。

理由はわかりませんが、Aさんはなんだか嫌な予感がしました。

ありえない所業

家に帰ると、夫がテレビを見ながらゴロゴロしています。

「ただいま。私の車が見当たらないんだけど、何か知ってる?」とたずねてみると

「あぁ、売った。」

と、夫はAさんに振り向きもせず、テレビを見たまま言いました。

A「……は? 私の車勝手に売ったの?」

夫「あぁ、金がいるから。車以外に売れそうなもんねぇし。でも、俺の車は売りたくないから。」

信じられないことに、夫は勝手にAさんの車を売ってしまっていたのです。

Aさんのかけ持ちしているパート先の1つは、自宅から遠くにあるので、車がないと通勤できません。

A「私、車ないと行けないパート先あるの、知ってるよね?」

夫「そんなもん、知らねぇよ!」

あまりの言い分に、Aさんはあきれて声も出ませんでした。

嫁も消えました。

夫は不機嫌になり、怒鳴って出て行ってしまいます。

信じられない状況にぼう然としていると、娘が自室から出てきて、
「お母さん、もう我慢しないでいいよ。」と言ってくれました。

娘に対して、申し訳なさとありがたさでいっぱいになったAさんは、この言葉で離婚を決意しました。

そのまま娘とすぐに家を出て、だいぶ時間はかかったそうですが、一切会わずに弁護士を通して離婚したそうです。

奥さんの車を勝手に売ってしまう夫がいるなんて、驚きですね。

そんなモラハラ夫とAさんが無事に別れることができて、本当によかったなと思いました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:橘るい