車に乗っていて警察に声をかけられたことはありますか? 特に悪いことをしたわけではないのに、何となくドキドキするものですよね……。これは筆者が実際に経験した、ちょっと怖くなるようなお話です。

急に後ろからパトカーが……

私は通勤で車を使用していました。毎日同じ道を走っているので、信号や一時停止の場所などは把握済み。しかし、ある日の帰り道に後ろから来たパトカーに「前の赤い車、端に寄せて停まって」と声を掛けられました。

スピードを出せるような道でもないし、シートベルトもちゃんとしている……一体何事だろうと思いながら、私は車を停めました。

横柄な警察官

最初におかしいと思ったのは、警察官が1人でパトカーから降りてきたことです。同僚から『取り締まりなどで動いている警察官は必ず2人組』と聞いたことがあったので「何で1人なんだろう?」と感じました。

窓を開けて待っていると、横柄な態度の警察官がやってきてこう言いました。

「一時停止で止まってないから。ちょっとこっちのパトカーに乗ってくれる?」

ん? 一時停止? 私が通ってきた道には、一時停止はなかったはず。あまりにも横柄な態度にカチンときた私は思わず「この道路って一時停止なんてないですよね?」と言ってしまいました。

あなた、本当に警察官?

私の言葉を聞いた警察官は、ちょっとひるんだ様子を見せました。しかし何もなかったように「免許出して。」と言うのです。

いつも走っている道で一時停止がないことはわかっていました。それなのになんで急にそんなことを言ったのか、私はどうしても納得がいかなかったので「一時停止はないはずだから納得がいきません。」と伝えると、「はぁ?」と言われました。

何だかわからないけれど、私の頭の中で「これはこのまま車から降りない方がいい」という確信に近いものを感じたので、窓越しにこう伝えました。

「どうしてもあなたの言っていることに納得ができません。どこの警察署のなに課の方ですか? 所属と名前を教えてください。警察署に連絡したいので。」

え? 逃げるの?

私がそう尋ねると、その警察官は急に「くそっ!」と言いながら、去っていきました。一体何だったんだろうと家に帰ってから旦那に話をすると、「警察署に聞いてみた方がいい」と言われ、その日のうちに最寄りの警察署へ行きました。

こんな話、聞いてくれるのかと不安に思いながら警察署へ行くと、何やらバタバタとした様子で奥の応接室のようなところへ通されました。担当の方が入室してくるなり聞かれたのは「ドライブレコーダー付いてますか?」ということ。「話を聞かせてください!」と何人もの警察官が入れ替わり立ち代わり部屋を行き来していました。