親から与えられるはずの無償の愛……幼いころの記憶は、大きくなってからの人格にも影響を与えます。愛してもらえなかった子どもは、親に対してどのような感情を抱くのでしょうか? これは筆者の友人・W子から聞いた旦那さんのエピソードです。
大っ嫌い!
その日は姑が孫を近くのショッピングモールに連れていきたいと騒いでいました。しかし息子は「行きたくない。」と拒否しました。「何で? 一緒に行きましょうよ!」と強引な姑に対して、夫が急にブチ切れたのです。
「〇〇(弟)たちに相手にされなくなったからって、急に俺のところに来るなよ! 今さら何もしてくれなくて良いんだよ! ほっといてくれ!」
姑は「親になんて口を聞くんだ!」と激高していましたが、夫に「俺は母さんが大っ嫌いだ。顔も見たくないんだよ。」と言われると、すごすごと帰っていきました。
姑の末路
姑がなぜ夫だけを差別していたのか……同じ親の立場となった今でも、その理由はわかりません。長男だからという理由だけでは片づけられないほどの興味のなさ。夫が幼いころに感じた寂しさや悲しさは、何十年も経ってから姑に跳ね返ってきたのです。
舅に先立たれていた姑は、嫁たちに嫌われ、孫とも会わせてもらえずに寂しい老後を送っています。でもこれは自業自得。少しかわいそうな気もしますが、夫の気持ちを考えると、姑に同情する気にはなれません。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K