過保護な姑
私の夫は一人息子。結婚の報告に義実家へ行った時から、姑の溺愛ぶりにちょっと違和感を覚えましたが『ひとり息子として大事に育て上げたのだから仕方がない』と自分を納得させていました。
結婚をしてから、私は驚くような姑の行動に呆れることが多々ありました。姑は夫に対しとにかく過保護。私は「いちいちお母さんに報告をしているあなたにも責任がある」と夫に話したことがあります。しかし夫は「母さんも寂しいんじゃない?」などと、真剣に取り合ってくれることはありませんでした。
お財布は別だけど
私たち夫婦は共働きで、子どももいなかったためにお財布は別で管理していました。家賃・光熱費などの生活にかかる費用は夫、食費やレジャーなどの費用は私というルールでうまくやっていたのですが……。
ある日、ひょんなことから夫の通帳やカードを姑が管理していることがわかりました。驚くべきことに、姑から毎月「これは使ってもよいお金」と3万円をもらっているだけだと言うのです。結婚して別の家庭を築いているのだから、それはあまりにもおかしいと夫に抗議しました。
のらりくらりの姑
さすがに黙っているわけにはいかないと思い、姑に「通帳とカードを返して欲しい」と話をしました。しかし姑は「そうねぇ……」とハッキリしない返事をするばかり。しまいには「あなたにお金の管理を任せるのもちょっとねぇ」などとかわす一方でした。
これは舅のいるときに話をすべきだと思った私は、次の週末に夫と2人で実家に行くことにしたのです。
夫の通帳の残高
週末に実家へ行くと、舅は快く迎えてくれました。「ちょっとお話したいことがあります」と伝え、4人でテーブルを囲みました。姑は何だか落ち着かない様子でしたが、構わずに今回のことを話し、通帳とカードを返して欲しいと話をしたのです。
なかなか通帳を渡そうとしない姑に対し、舅は「お前、いい加減にしろ! もう結婚しているんだから、お前がそこまで干渉することはおかしい!」と言ってくれました。しぶしぶ通帳を出した姑。なかなか渡そうとしなかった理由は、通帳の残高にあったのです。
夫の通帳は、残高が3桁……給料から必要な引き落としと夫への3万円を引いた後の金額が毎月引き出されていたのです。これには夫もさすがに驚き「母さん、これどういうこと?」と姑を問いただしました。