妊娠中は体調が目まぐるしく変化するもの。悪阻の症状がひどいと、食欲がなくなってしまう方もいます。今回は私の友人A子の妊娠中に起きた悪阻にまつわるお話をご紹介します。
結婚5年で待望の妊娠
私は30歳を過ぎて夫と結婚しました。私も夫も絶対に子供が欲しいと希望していたので、結婚してからずっと妊活に励んでいました。そして5年後にようやく妊娠することができました。両家にとって初孫となる赤ちゃんに、みんな大喜びでした。
ひどい悪阻に悩まされる
しかし、妊娠できた喜びもつかの間、妊娠初期からすぐにひどい悪阻に悩まされるようになりました。よく聞く”ご飯が炊けたニオい”はもちろん、コーヒーの香り、調理中のニオイなどほぼ全ての飲食に関するニオイが無理になり、洗剤やシャンプーなどの香料もだめ、ついには夫のにおいもダメに。なぜか食べられたマクドナルドのポテトやコンビニのアメリカンドック以外を口にすると戻すようになってしまいました。
なんとか食べさせようと必死の母
しかし、実母はそれを許してくれませんでした。「ジャンクフードしか食べないなんて言語道断」「甘えだ」と私を叱りました。ひどいときには、「おなかの赤ちゃんのために栄養のあるものを食べなさい」と言っては手作りの食事を持ち込み、無理やりにでも食べさせてくるんです。
しょうがなく口に入れてもすぐに戻すんですが、鼻をつまんででも食べろと言ってしょっちゅうやってくるように。母が赤ちゃんを想ってくれているのは分かるのですが、ただでさえ悪阻で辛いのに、精神的にも追い詰められ、さらに体調は悪化していきました。