不倫は悪であり秘め事……そう思っていた筆者の友人は、不倫に対する概念を覆される事件に出会います。夫を信じていた彼女がどんな場面に置かれたのか、友人から衝撃のエピソードを聞きました。

なんてふてぶてしい! 不倫相手の言い訳

不意を突かれた夫は、女性を突き飛ばすようにして私と娘のところへ駆け寄ってきました。慌てふためいている姿を見て、怒りよりも滑稽さに笑ってしまうほど。しかし不倫相手の女性は夫を押しのけて私の目の前に立ちはだかったのです。

「奥さんですか?」
不倫相手は睨みつけるように私の顔を見て、こう言いました。
「旦那さんと付き合ってます。」

既婚者であることを知った上で付き合っていたのでしょう……私の存在を知らなかった様子はありませんでした。そして彼女は私に向かって、あまりにもふてぶてしい言い訳をしたのです。

「私の方が旦那さんの役に立ってます! 私がいなければこのお店は回らないし、あなたたちだって食べていけないんですから!」
「子どもがいようがいまいが、私は関係ないんで!」

帰宅した夫は……

不倫相手の剣幕はものすごく、一緒にいた娘が泣き出してしまうほどでした。私は夫に「家で話しましょう。」と告げて、店を後にしました。

その後、2人がどんな話をしたのかはわかりませんが、家に帰ってきた夫は「彼女とはもう会わない。悪かった。」と平謝り。なんでもあの時の彼女の態度があまりにふてぶてしく、子どもを泣かせてまで自己主張をする姿に嫌気がさしたんだとか。娘の泣き声で我に返れたと言いました。

その後

夫には許す条件として、不倫相手に店を辞めてもらうこと、お小遣いを1年間減額すること、娘にお詫びのプレゼントをすることを告げました。

不倫相手のふてぶてしさは、夫の浮気心を一瞬で吹き消してしまうほどの破壊力があったようです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K