独身時代の私の話です。私は祖父母、両親、姉の6人家族で暮らしていました。祖母は優しく嫁イビリなど絶対にしない人でしたが心配性すぎて、まるで家庭内ストーカーのようでした。一番被害を被ったのは、家にいる時間が長い母だったのです……。

母が大変その③帰りが遅いと玄関の外で待ち伏せ

伝えていた帰宅時間に母が戻らないと、祖母は心配でたまらなくなって、玄関の外で待ち伏せしてしまいます。私が家にいるときは「外で待ってなくても大丈夫だよ」と一応声掛けするのですが、言っても聞かずに外で待つ祖母。

私も何度も外で待ち伏せされたことがありますが、1回だけならまだしも、何回も待ち伏せされると束縛されているようでうんざりしてしまいます。なお、父は帰宅時間を言わないタイプなので、母は祖母から「パパは何時ごろ帰るの?」と聞かれて大変そうでした。

母が大変その④家にいても居場所チェックが入る

我が家は、私が小6のときに平屋から2階建てに建て替えました。平屋だと誰がどこにいるか割とすぐにわかるのですが、2階建てだと階が違えば人の気配はあまりしません。だからでしょうか。建て替えた後から祖母は「ママどこ?」と、度々家にいる母の居場所をチェックするようになりました。

家の中の居場所チェックは、祖母が高齢になるにつれて、頻度が高くなり、1日に何度も確認されることも……。きっと、年を取って祖母は心細さを感じていたのでしょうが、毎日居場所チェックされる母は、さすがに私や姉に愚痴をこぼしていました。

ストーカーおばあちゃんの辛さは当事者にしかわからない

母は穏やかで大らかな性格で、滅多に怒らない人ですが、年々過干渉が酷くなる祖母にうんざりしていました。「別に嫁イビリされているわけじゃないし、そんなに嫌がらなくても……」と思う人がいるかもしれません。しかし、24時間365日、頻繁に干渉される辛さは、当事者にしかわからないものなのです。

ltnライター:ききた