土地の名前を聞くと、その土地の景勝地や名物が頭に浮かびますよね。地元が観光地の人は、「○○県といえば△△だよね」というトークに少々うんざりしてしまうこともあるのではないでしょうか? そこで今回は、観光地の地元に関するエピソードを友人に聞きました!
奈良出身と言うと絶対に……
友人のA男は奈良県出身です。
都内に勤めていますが、人に初めて出身地を告げた時には「奈良ってどこにでも鹿がいるんでしょ?」「やっぱり遠足は奈良の大仏を見に行くの?」と、必ず「鹿」と「大仏」の話をされます。
仕方ないとは思いつつも、「それだけが奈良じゃないのになぁ……」と少し不満も感じてモヤモヤしてしまうA男なのでした。
社員旅行の行き先がまさかの?
そんなある時、年に1度の社員旅行の旅程が発表されます。
今年の行き先は、なんとA男の出身地である奈良県!
奈良出身の社員が自分しかいないということもあり、A男は奈良に行ったことがない会社の人たちに「なんでも聞いてくださいよ」と声をかけて回るほど大張り切り。
「鹿と大仏以外にもいいところがあるって知ってもらえる!」と期待に胸を膨らませ、当日を迎えました。
「意外といないんだね」の言葉にドヤっていると
無事に奈良に着き、バスから降りた社員たち。
その中の1人が、A男に「へぇ、意外と鹿はいないんだね!」と声を掛けました。
A男は「奈良全域に鹿がいると思っている人もいますけど、鹿がいるのは奈良公園周辺だけです。ここは少し離れてるので鹿はいないですよ!(笑)」と得意気な表情。
しかしその直後……