私が北海道で実際に体験した話です。店員さんに「これは地元民しか食べられないと思いますよ?」と心配されたのですが、たぶん私なら大丈夫だと思いました。なぜなら私の出身地もそうだから。どこから来たのか伝えたら、一瞬でわかってもらえたそのお味とは?

私、大丈夫なので

メニューの中から私は念願の味噌ラーメンを注文。するとお店の方が心配そうにこう言いました。

「うちは観光客向けじゃないから、よそから来た人には食べられないと思いますよ?」
私は直感的にお店の方が言いたいことがわかりました。おそらくかなり濃い味噌味を提供するお店なんだと。他のお客が食べているラーメンのスープの色をみたとき、直感は確信に変わりました。

「あ、私、名古屋から来たので大丈夫です」
「あー……わかりました。」と言い、無事味噌ラーメンの注文を受け付けてもらえました。

友人は「なんで名古屋ならええのん?」と聞くので、私が厨房を指さすと驚愕。丼に注がれた味噌ラーメンのスープは、かなりの濃さ。私は「味が濃くて美味しいんだろうなと思ったのよ。もちろん、人によって好き嫌いはあると思うけど…名古屋って、味噌ベースや濃い味のものいっぱいあってさ。日本一濃いラーメンもあるらしいし、名古屋人って言えば、あのスープに耐えられそうって許してもらえるんじゃないかと思って、言ってみた」と、伝えました。

大阪人がドン引きするお味

出てきた味噌ラーメンはものすごく黒く、大阪人の友人は驚いた顔をしていました。「これ、人が食べれる限界超えてるんちゃう?」と言い、塩ラーメンをすすっていました。私が注文した味噌ラーメンは一口食べると、味噌のコクが広がり、なんともいえない美味しさで大満足でした。

心配そうに見ている店員さんに「とってもおいしかったです!」と伝えると、笑顔で送り出してくれました。

ltnライター:鈴木まさ美