電車の中で、年下イケメンに一目ぼれした友人のAさん。しかも、彼から急接近され、Aさんはドキドキが止まりません! けれど、彼には裏の顔があったのです。
隣に座ってきたイケメン
Aさんが通勤電車に乗っていた時のことです。Aさんの地元は、朝でも電車はガラガラ。この日も、車両には10人程度しか乗っていませんでした。
しばらくすると、一人の若い男性が乗り込んできました。
「めちゃくちゃイケメンじゃん!!」
まるで王子様のような甘いルックスに、Aさんは目を奪われます。ジーっと見とれていると、男性はAさんの隣に座ってきました。
「まさか気付かれた?」
焦ったAさんは、変な汗が止まりませんでした。
肩にコツンと寄りかかってきて……
特に何も言われませんでしたが、胸の高鳴りが止まらないAさん。そんなとき、男性が居眠りを始め、Aさんの肩にコツンと寄りかかってきました。
「えぇー! 心臓の音が聞こえちゃいそうなんですけど!」
思考回路が停止したAさん。とにかく外を眺めて気を紛らわせることに。
「そもそも席はたくさん空いているのに、なんで私の隣に座ってきたの? まさか私に一目ぼれ?」
Aさんの妄想は止まりませんでした。
ハッと起きた男性は
「すみません……」
と小声で謝ると、急いで電車を降りていきました。