楽しいライブの帰り道、知人女性は夜行バスで帰宅することにしました。
そこで疲れて眠っていると、何やら手を触られる不思議な感触が……。そこで目を開けた彼女が、見たものとは一体なんだったのでしょうか? 今回はバスにまつわる恐怖体験を知人女性から聞きました。

絶対に、目を開けてはいけない……

「え? 何?」
眠くて仕方ない彼女が、薄っすらと目を開けると、目の前には恐ろしい光景が広がっているではありませんか!
なんと前の座席から、知らない男性が身を乗り出し、こちらをガン見しているのです。

「アドレス……」と言って、スマホ片手に自分を凝視する男性。もちろん、彼に連絡先を教える気は一切ありません。
面倒ごとを避けたいと思った知人女性は、固く目を瞑り、そのまま眠ったフリをし続けました。
もし目を開けてしまったら、大変なことになると思ったのです。

運転手さん! ヘルプミー!

そしてトイレ休憩の為に、バスがサービスエリアに到着すると、男性もバスを降りていきました。
そこで、すかさず彼女は運転手さんの元へ走り「席を交換して欲しいんです!」と訴え出ます。
バス内でそんなことが起きていたとは運転手さんも驚いていましたが、事情が事情なだけあって、快く知人女性の願いを聞き入れてくれました。

トイレから帰ってきた際、お目当ての彼女がいなくなっていた為、男性は不思議そうな顔でキョロキョロ周囲を見回していたそうです。
なので知人女性は彼を避ける為に、息を潜めて存在感を消していました。
こうして無事に家に帰ることが出来たのです。

バスという逃げ場のない密閉空間だからこそ、起きた恐怖。
女性1人で利用する際は、尚更、注意しましょうね!

ltnライター:六条京子