タクシーに乗るときは、運転手さんに「〇〇(場所)までお願いします。」と行先を告げるのが一般的です。しかし地方のタクシーは少々異なるようで……。これは筆者の友人E美に聞いた、妹の結婚式で地方を訪れたときのビックリするお話です。
E美がさらに驚いたこととは?
タクシーの運転手さんは、E美の方へ振り向くと「下の名前を言って。」と言ったそうです。苗字ではなく名前を教えてほしいということだったらしく、E美は不思議に思い、お相手のお父様の名前を告げました。
「ああ、〇〇さんのところね。」合点がいった運転手さんは車を発進させ「下の名前を言って。」と言った真相を教えてくれたそうです。
なんでも、E美の妹のお相手の家がある一帯は、一族が住んでいるところで、苗字が全部同じ。住所も都会と違ってナビで検索しても出てこないので、住所と苗字を言われてもどの家に行けばよいのかわからないと言われたそうです。
駅から30分もあるのに
E美は運転手さんと話をすると、その一帯に住んでいる人のフルネームをしっかりと覚えていることがわかりました。駅から車で30分も走る距離なのに……とE美はとても驚いたそうです。
E美の妹の結婚相手のお父様は、地元で大きな会社を経営していることもあり、その一族は有名なんだと言われ、E美は妹がこの先苦労するのではないかと心配になったと話してくれました。
同じ日本なのに、こんなにも土地の風習が異なるんだと、さまざまなことで驚かされたE美の妹の結婚式でした。
ltnライター:RIE.K