いつまでも子どもだと思っているのは親だけで、子どもはいつのまにか親の知らないところで世界を広げ、自分なりの意見や考えを身につけているものです。今回は子どもを甘く見ていて痛い目に遭った親のエピソードを友人に聞きました。

ドケチすぎる夫

友人A子の夫はモラハラ気味で金銭関係にも厳しく、結婚当初から月3万円しか生活費を渡してくれません。

子どもも2人生まれ、どう節約しても足りないため、これまで何度もA子は夫に生活費の増額を打診してきました。
しかし、返事はいつもNO!
「家賃や光熱費は別に払ってるんだから」が夫の口癖。仕方なくA子は、足りない生活費を自分のパート代でまかなっていました。

これ以上は無理、生活費を増やして!

しかし、2人の子どもが成長するにつれ、A子のパート代を充てても毎月赤字に……。

中学校の部活にかかる費用に加え、子ども関連の交際費、お小遣い、日用品など、必要最低限のものだけでも数万円はかかります。習い事なんて、とてもじゃないけれどさせてあげられません。

このままでは、子どもたちにも迷惑をかけてしまう……。そう思ったA子は夫に「これ以上は本当に無理、生活費を増やして!」と必死で頼みました。

「お前のほうがおかしい!」

しかし、夫の返事はひどいものでした。

「普通はみんなこれくらいの金でやりくりしてる!」
「普通の妻は夫にそんな厚かましいことを言わない!」

と、「普通」を連呼して、自分ではなくA子のほうがおかしいのだと責めてきたのです。

ああ、やっぱりダメか……と絶望したA子。

その時、夫婦のやりとりをこっそり聞いていた中学生の娘が、ついに口を挟みました。