人は見かけじゃないとはよく言いますが、やはり連れて歩くなら見た目が良く華やかで、見栄えする異性が良いと思う人も少なくありません。
今回は見た目が原因で恋人にフラれた経験のある私の知人、Sさんのお話です。
今回は見た目が原因で恋人にフラれた経験のある私の知人、Sさんのお話です。
将来に備えて節約生活
Sさんには当時、結婚を約束した恋人がいました。
恋人の男性は父親が会社経営をしているお坊ちゃまですが、Sさんはごく普通の家庭に育った女の子。
「結婚式のお金なんか、全部うちの親が払うから」
お金持ちの彼はそう言いましたが、Sさんはできる限り親に負担をかけたくないと思い、1人暮らしをしながら身の回りにかかるお金を切り詰めて、コツコツと結婚資金を貯めていました。
毎日自炊するのはもちろん、お昼は手作りのお弁当でランチ代を浮かせ、服はできるだけ手持ちのものを着回し、化粧品もデパコスよりドラッグストアコスメといったように、質素倹約を心がけていました。
突然の別れ
2人のデート代もできるだけ結婚式や新居の費用に回したいので、デートはいつもSさんの部屋でまったり、といった生活を続けていると、ある日彼が言いました。
「あのさ……お前最近地味すぎ。前はもっとちゃんと化粧とかしてたよな? 俺、もっとかわいい子と付き合いたいんだよ」
「え? どういうこと?」
「やっぱ結婚ナシにしよ。俺たち生活レベルが合わないよ」
Sさんが結婚資金を貯めるために質素な生活をしていたのが気に入らない彼は、一方的に婚約を解消したいと言い出したのでした。
Sさんが何を言っても彼の心を動かすことはできず、彼とはそれっきり連絡がとれなくなってしまいました。
数日後、彼の両親から少なくはない金額の手切れ金が振り込まれて、Sさんはただ呆然とするしかありませんでした。