高齢出産だったW子の壮絶なエピソード
私の友人W子は、30代後半で結婚し、40代目前で待望の赤ちゃんができました。病院では高齢出産のリスクや、注意しなければいけないことなどをレクチャーされ、細心の注意を払って妊婦生活を送っていました。
予定日を2日後に控えたW子は陣痛に襲われ、入院したものの微弱陣痛が続き、苦しいだけの時間を過ごしました。そして丸1日陣痛に苦しんだW子は、「胎児の心音が弱くなっているから、緊急帝王切開にします」と医師から告げられることになります。
立ち会い出産を望んでいた旦那さんも、W子自身も同意し、帝王切開の手術で無事出産することができました。しかし、この時の麻酔が原因で、W子は腸閉塞を発症してしまったのです。
出産よりつらかった術後の病気
W子は、生まれて初めて腸閉塞を経験したそうですが、とにかく腹痛・吐き気がひどく、出産よりも辛かったと言います。母乳をあげたくても水分を摂るだけで痛みが襲ってくるため、赤ちゃんは初乳を少し飲んだ後、ミルクに切り替えざるを得なかったそうです。
思うように動けない自分の身体……赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいだったとW子は後日話してくれました。
鬼姑の登場
W子は結婚してからというもの、姑のイビリにずっと耐えていました。初めての出産だったのに労いの言葉もなく、普通分娩ができなかったことを病室に来て散々言われたというのです。
W子は帝王切開の痛みはもちろん、腸閉塞で大変な思いをしていたのに、毎日のように病院へ来ては「初孫の顔を見に来た」と病室に長居をしたそうです。体調が悪いのに気を遣わなければいけない状況を、W子は旦那さんにも相談していました。
価値観が違いすぎる! 姑の放った驚きの一言とは
しかし入院が一週間を超えたあたりから、姑はW子に対しさらに嫌味を言うようになったそうです。
「いつまで入院しているの?」
「お産は病気じゃないんだから少しは動きなさい!」
毎日毎日病室へやってきては嫌味を言う姑を見て、担当の看護師さんにも「W子さんも大変ね」と同情されたそうです。そしてある日、姑はとんでもないことを言い放ちました。
「腸閉塞なんて便秘みたいなものでしょ?」