ご近所とはいえ、中にはちょっと問題のある人たちがいることも珍しくありません。これは筆者が実際に経験した、ご近所のとんでもない夫婦のお話です。
夜中の出来事
我が家に怒鳴り声が聞こえてきた日の夜中のことです。寝ていると、急に外が騒がしくなり、たくさんの人の声が聞こえてきました。普段は静かな住宅街なので、何事かと窓を開けると、そこには複数のパトカーが赤色灯を付けて停まっていたのです。
男の人の怒鳴り声、女の人の泣きわめく声、警察官たちの制止しようとする声……そこはもうテレビで見る犯罪現場のようでした。よく見ると、お向かいのご夫婦がパトカーに乗せられ、年配の女性と男の子が玄関に立っているのがわかりました。
噂は本当だった!
後日、あの日に玄関に立っていた女性が我が家を訪ねてきました。今回の騒動に関するお詫びとのことでしたが、その時に初めていろいろな話が聞けました。
若いご夫婦は、男の子にご飯を食べさせず、暴力も振るっていたそうです。我が家を訪ねてきた女性は、奥さんのお母さん、つまり男の子のおばあちゃんにあたる人で、孫のことが以前から心配だったと話してくれました。
両親が警察に逮捕されたあの日、おばあちゃんは孫のことが心配になり、そっと様子を見に来たそうです。そのときにちょうど夫婦2人で殴る・蹴るの暴力をはたらいていたとか。以前から痩せてあまり笑わない孫の様子を見てきたおばあちゃんは、ためらわずに警察へ通報したそうです。
まとめ
男の子はおばあちゃんに引き取られ、引越していきました。ケガなどは命に関わらないとのことでしたが、残された私たちは後悔の念に駆られています。
ママ友のMが怒鳴り声を聞いたとき、我が家に子どもの泣く声が聞こえてきたとき……そもそも男の子に元気がないと気付いたときにどうして行動を起こせなかったのか。
テレビのニュースで虐待の報道を見るたびに、心が締め付けられるような感覚に陥ります。
ltnライター:RIE.K