「結婚式は全部自分たちで準備するんだ♡」妹の念願の結婚式でのこと。うすうす感づいていましたが、お金のない妹夫婦の結婚式には、身内それぞれに役割が与えられて……。まさかの大役に、大わらわだった私の体験談です。

迎えた当日は驚きの役割分担!

新婦の姉でもある私。大切な妹なので、ご祝儀はそれなりの額を包みました。

そして、「大役」を任されたのは、私だけではなかったことを知るのです。

挙式でのオルガン演奏は、新郎の妹。
披露宴での出し物は、能楽の師匠をされていた、新郎の祖母の能の披露。
さらに会場を盛り上げるために、新郎の父が歌詞カードを配って、自ら歌って踊る。
会場の音響係は、新婦の友人がスタンバイしていました。
そして、私は何とか、司会をやりとげたのです。

披露宴が終わった後、抜け殻のようになってしまいました。
司会をしている間は、念のため、飲み食いはほぼせず、水を飲むだけでした。
そして披露宴が終わると、ご馳走もお酒も既に引き上げられていて……。
せっかくの妹の結婚式なのに、私は終始バタバタしていて全く楽しむことができず、涙が出そうでした。

何はともあれ、妹が幸せそうだったのが何よりでしたが。
さすがに、自分の結婚式では、司会はプロに頼みました。

Itnライター:田中つぐみ