筆者の友人は、旅行会社で働いています。普段は楽しく仕事をしている彼女ですが、ある温泉旅行に同行したとき、恐ろしい体験をしたんだそう! 深夜の大浴場で見たもののせいで、なんと警察沙汰に。果たしてどんなことが起こったのでしょうか。

まるで犯人扱いの事情聴取

なんと人だったのです。しかも同行していた温泉旅行のお客様でした。パニックになりながらも、友人はすぐに着替えて旅館のフロントに連絡。係の人が救急車を呼んでいる間に、すぐにお客様に駆け寄って声をかけたのですが、無反応。亡くなっているようでした。

救急隊員の話では、温泉に入った途端、体調を崩されたという見解でした。その後、警察もやってきて、友人は事情を聞かれることになりました。

友人は見たことを全て話したのですが、なんと警察は、第一発見者の友人を犯人だと疑うそぶりをみせたのです。まるで取り調べのような事情聴取で、何度も同じことを聞かれました。事情聴取の連続で、気が付いたら夜が明けてしまいました。

第一発見者はつらいよ

丁寧な説明を繰り返し、友人の話に疑う余地がないことが伝わりました。やっと解放されたころには、朝食の時間に。もちろん、楽しみだった温泉に入ることは叶いませんでした。

なんとか疑いは晴れたものの、その後、会社と遺族への連絡や説明などで大変だったそうです。警察にも協力してもらい、遺族の方に納得してもらえる説明ができました。

後から聞いた話だと、亡くなったお客様は温泉が大好きな方でしたが、温泉に入るには注意が必要な持病があったんだとか。遺族は悲痛な思いだったでしょうが、「見つけてくれてありがとう」と友人はお礼を言われたそうです。

しかし、友人にとってはあまりにショッキングな体験だったので、深夜の大浴場には絶対に行かないと言っていました。温泉好きにはきっと辛いことですよね。楽しい思い出で乗り越えられるように、今度は筆者が友人を誘って、楽しい旅行に連れて行ってあげられたらいいなと思っています。

ltnライター:鈴木まさ美