上手い話には裏があるとよく言います。しかし、高額なお金をちらつかせられると、ついクラっと騙されてしまう人もいるようです。今回は高額なお手当につられ、危うく事件に巻き込まれそうになった私の友人Eさんのお話です。

マッチングアプリでパパ活

Eさんは当時女子大生。

アルバイトはしておらず、マッチングアプリでお金に余裕のある年上の男性と出会い食事やデートをしてお小遣いを貰う、いわゆるパパ活でお小遣いを稼いでいました。

そんなある日、Eさんがいつものようにマッチングアプリでパパ活の相手を探していると、1人の男性がメッセージを送ってきました。

「定期的にお会いできる人を探しています。まずは通話しませんか?」
プロフィールを見てみると、その男性は医師だとのこと。高額なお手当を期待して、Eさんはその男性に返信しました。

普通はメッセージのやりとりを数日続けてから個人的な連絡先を交換するのですが、その男性はどうやら一刻も早く連絡先を交換したいらしく、Eさんは少し怪しみながらも連絡先を教えました。

するとすぐに電話がかかってきました。

高額なお手当につられて・・・

「Eちゃん? さっそくだけどいつ会えそうかな? 実は……」
男性は電話で自分の職業やお手当について一方的にまくしたて、Eさんは口を挟む間もありませんでした。

男性が話したのは以下のような内容です。
・自分はとある有名な動物園の獣医師である
・仕事が忙しくてあまり時間がないので、会うのは週に1回、短時間になる
・仕事を抜けて出てくるので財布は持って行かない。会うのにかかる経費はEさんに出して欲しい
・経費を出してもらう代わりに、後でまとまった金額を銀行口座に振り込む

Eさんはその時点で少し怪しいな、と思いましたが、お手当ては月に合計20万円と提示され、心が揺れました。
「わかりました、じゃあ……」
とりあえず数日後にその男性と会う約束をして、電話を切りました。