飲み会やランチなどでテキパキと会計をまとめてくれる人がいるとありがたいですよね。
しかし中には、信頼して会計を任せていた人の裏の顔を見てしまったという予想外のエピソードも……。今回は、私の知人Mさんのお話です。
しかし中には、信頼して会計を任せていた人の裏の顔を見てしまったという予想外のエピソードも……。今回は、私の知人Mさんのお話です。
同僚みんなでランチ
当時Mさんは小さな会社で事務の仕事をしていました。
その会社はとてもアットホームな雰囲気で、お昼には営業職や事務職に関わらず、みんなでランチに出かけることも。
特に女性で初めて主任になったOさんという社員は、安くて美味しいお店を探してくるのが上手で、よく他の社員を引き連れてランチに行っていました。
「お会計はひとり千円ね!私がまとめて払っておいてあげるから、今ちょうだい!」
Oさんはワリカンの計算も大得意。テキパキとお金を集めて皆を先に帰らせ、会計をしておいてくれるので皆信頼していました。
「主任ってほんと頼りになるわよね」
「うんうん、いつも美味しいお店教えてくれるし」
「仕事ができる女はやっぱ違うよねー」
Oさんにランチに誘われると、絶対に安くて美味しいお店に行けるので皆楽しみにしていたのです。
謎の領収書
Mさんも同じく、Oさんとはよくランチに出かけていました。
ある日のランチでいつものようにOさんが会計をしておくと言ってくれたので店を出たのですが、スマホを席に忘れたので慌てて店に戻りました。
「あれ、Oさんまだいたんだ。会計間違ってたかな」
Oさんがレジで何やら店員さんと話しているのを横目に、Mさんは席に戻ってスマホを回収しました。
店内はランチタイムでとても混雑しており、OさんはMさんが戻ってきたことに気付いていないようでした。
「Oさんだ!って、あれ?」
MさんはOさんに声をかけようとして、やめました。Oさんが店員さんから領収書らしき小さな紙を受け取っているのを見てしまったのです。
「領収書貰ってる……なんで?」
Mさんはふと思い当たることがあり、そのまま店を出ていくOさんを見送りました。