仲良くなった友達が引っ越してしまうというのは寂しいものです。私の知人Aさんも仲良しのママ友が引っ越してしまい寂しい思いをしていましたが、そのママ友も同じく寂しい思いをしていたようで……。Aさんの体験した引っ越しにまつわるホラーな話をご覧ください。
寂しい……ママ友が引っ越し
Aさんは小学生と幼稚園2人の子を持つママです。最近、Aさんの身に悲しいニュースが飛び込んできました。それは、仲良しのママ友が旦那さんの仕事の都合で引っ越してしまうというもの。
子供2人が同級生のEさんとは5年以上の付き合いで、家族ぐるみで仲良くしており楽しいことも悲しいことも共有できる貴重なママ友だったのです。
毎週のように会っていたEさんがいなくなるのは寂しいけれど、引っ越してしまうのは仕方がない。AさんはEさんの引っ越しを寂しく感じながらも、受け入れていました。
「手紙書くね」涙のお見送り
Eさんの引っ越し当日の日、Aさん一家も引越し作業を手伝いました。すべての荷物を積み終え、Eさん家族が引越し先へ向かうという時、Aさんの目からは涙がこぼれました。
Eさんは車の窓を開け「引っ越しても手紙を書くね」と言い去っていきました。手紙というアナログな手段を選ぶところがEさんらしいと思いながら、Eさんの引っ越しの日は終わったのです。
最初は嬉しかったけど……Eさんからの手紙
Eさんが引っ越してから数週間が経った頃、Aさんの家にEさんからの手紙が届きました。
「本当に手紙書いてくれたんだ!」Aさんは手紙を喜び、すぐに返事を書きます。最初は嬉しかった手紙でしたが、日を追うごとに手紙の間隔が短くなって内容も変わってきました。
引越し先で馴染めなかったEさんは、毎日毎日引越し先での愚痴を書いてAさんに送ってくるのです。手紙には一切楽しいことは書かれておらず愚痴ばかり。AさんはEさんの手紙を読んでいるだけでも気が重くなってしまうようになりました。