いつ現れてもおかしくない不審者。突然、怪しい人から声をかけられたら怖いですよね。今回は私が体験したゾッとした話をご紹介します。
男性が差し出してきたもの
会社から帰宅途中。薄暗い道を1人で歩いていると、後ろから何となく怪しい気配が……。足音がどんどん近づいてくる気がして、とても怖くなった私は早歩きで歩いていました。
すると、後ろから見知らぬ中年男性が息を切らしながら走ってきて、私に声をかけてきたんです。
「すみません! これに触ってください!」
そう言って男性は、こぶしサイズの石を私に差し出してきました。なんだか目はランランとしているし、とにかく正気じゃない感じでした。
怪しすぎるお願い
すぐに私は「結構です」と断りました。すると男性は、私の腕をガシッと掴みこう言ったんです。
「これは幸運を呼ぶ石なんですよ」
どう見ても普通の石にしか見えないし、そんなことどうだって良い! それなのに、男性はしつこく石の説明をしようとしてきます。
「触らないともったいないですよ。ほら……」
とにかく意味不明だし不気味! 私は男性の手を振り払い、本気で走って逃げました。男性が見えなくなり、ホッとしたとき、私の体は恐怖心で震え、涙で顔がグシャグシャになっていました。
もし石を触ったらどうなっていたのか考えるだけでも、いまだに怖い出来事です。