子どもの進学を機にパートに出ることに
友人のA子は妊娠をきっかけに会社を辞め、専業主婦になりました。
しかし今年、子どもが小学校に入学して時間の余裕もできたので、近くのショッピングモールの中にある飲食店でパートを始めることに。
久々に外で働くことに不安もありましたが、実際に働いてみるとスタッフはいい人ばかりで、A子はホッと胸をなでおろしました。
子育て中ということは言ってあるはず……なのに?
順調に仕事を覚えていったA子でしたが、1つだけ不満な点がありました。
面接のときに無理だと伝えていた時間帯や曜日のシフトに入れられることが時々あるのです。
もともと「小学生の子どもがいるので午前中から15時までしか入れません」「土日も夫が仕事の時は無理です」とハッキリ伝えていたのに、それを無視するようなシフトに、A子は困惑。
しかしシフトを組んでいるはずのオーナーはあまり店舗には現れず、なかなか直接話すことができません。
シフトに入れないときは、パートやバイト同士で調節するのが暗黙の了解になっていました。
助けてくれる先輩に感謝(涙)
A子が出勤できないシフトをいつも交代してくれたのは、Tさんという先輩です。
Tさんはバイトですがもう何年も勤めていて、責任ある作業を任されるなど、オーナーにも頼りにされているようでした。
「私は独身で子どももいないから全然大丈夫だよ~! なんでも相談してね♡」と快くシフトを交代してくれる上、いつも励ましてくれるTさんに、A子は心から感謝していました。
さすがに限界! 直談判しにいくと衝撃の言葉が
しかし、無茶なシフトはどんどん増えていき、A子もさすがに限界に!
そんなある日、久々にオーナーが店舗へ姿を見せました。A子は「今しかない!」とオーナーを呼び出し、直談判!
するとオーナーからは、衝撃の言葉が……
「シフトを組んでるのは僕じゃなくて、バイトのTさんだよ。A子さんが入れない曜日や時間帯もしっかり伝えてあるんだけどなぁ」
なんと、A子の悩みの元凶であるシフトを作成していたのは、信頼していたTさんだったのです!