あまりにも非常識な行動を目の当たりにしたとき、人は怒りを忘れて唖然としてしまいます。これは私が経験した、ちょっと信じられない電車内のお話です。
ついに乗客に被害が!
周囲が呆気に取られていた矢先、電車が大きく揺れました。その時です。ケチャップのたっぷりついた薄焼き卵がこぼれ落ちて、前に立っている男性のスーツの裾に付いてしまったのです。
私は男性が文句を言ってくれるのではないかと少し期待しました。しかし、スーツを汚された男性は目を大きく見開いただけで、何も言いませんでした。あまりの出来事に声も出なかったのでしょう。
非常識すぎる乗客に私たちは
急行の電車はいくつかの駅を通過し、ようやく次の駅に停車しました。すると男性は膝の上に乗せていたお弁当をバンダナでくるんだ状態で掴み、何も言わず降りて行ってしまったのです。
男性の座っていた席の周りは、こぼれたチキンライスでいっぱい。いつもなら座りたくて椅子取りゲームをするような状態なのに、この日ばかりはポッカリと席が空いていました。
隣に座っていた人も、スーツを汚されてしまった男性も、ニオイや音に不快な思いをした私たちも……あまりの非常識さに何も言えず、何もできずでした。
まとめ
私はその後も毎日のように同じ電車に乗っていましたが、朝の混んでいる通勤電車でお弁当を広げて食べている人は見ませんでした。後にも先にもあの一日だけ。
どんな事情があったのかは知りませんが、せめてスーツを汚してしまった男性には謝るべきだったのではないかと思っています。
電車にはたくさんの人が乗っていますし、急カーブや急停車で車内が大きく揺れることもあります。車内飲食の良い悪いではなく、大事なのは周りの人への気遣いなのではないでしょうか。
ltnライター:RIE.K