1人暮らし用の集合住宅に住んでいたA子さんに聞いた話です。そこの住民はゴミを回収日以外に出したり分別も適当だったりとかなりルーズで、集積場はゴミが散乱し日常的に不衛生。見かねたおばあさんが毎回掃除をしてくれていました。申し訳ないのでA子さんも気が付いたときに手伝いをしていましたが……。

A子はその後すぐにマンションから引っ越したのですが、それまでの間はおばあさんの目的が分からず、得体のしれない本性に会うのも怖くてたまらなかったそうです。掃除は親切心からの行動だったのか、最初から盗み見が目的だったのかはわかりませんが、どんな人も意外な一面を持っているのかもしれませんね。

Illustrator:乙野
ltnライター:広田あや子