終電で帰宅途中、人気のない道を歩いていると、見知らぬ男が……! 背筋も凍るような恐怖体験をした筆者の話をお届けします。
助けてくれたのは、まさかの……!
「もう無理かもしれない!」
半ば諦めかけながら、それでも声を上げ続けました。
すると、私の鬼気迫る大声に、反応したのでしょう。
近辺の家々から、犬たちがけたたましく鳴きだしたのです。
深夜に、犬の鳴き声が他の家にも響き渡りました。
そこで男はやっと私から手を離し、もと来た道を走って住宅街へ引き返していきました。
私は何とか被害を免れ、震えながら警察に通報しました。
後日、近所の青年が逮捕されました。
幼い頃は知っている子でしたが、成人して面影が変わっていたのです。
それ以来、地元の駅から自宅までの徒歩10分の道のりが、怖くて歩けなくなりました。
結婚して地元を離れましたが、今も夜道は足がすくみます。
犬が苦手な私でしたが、あれ以来、犬派になりました。
Itnライター:田中つぐみ