大切に育てた花が、気が付くと植木鉢ごとなくなっている……。そんな不思議な体験をした私の友人A子から聞いたガーデニングを巡るトラブルエピソードをご紹介します。

盗んだ犯人は……

豪邸にあった植木鉢は、やはりA子のもので間違いありませんでした。なぜここにあるのか聞くと、ある花好きな女性がプレゼントしてくれたのだと言います。名前を聞くと、なんとA子の義母の名前でした。豪邸の女性はある集まりの会長さんで、義母は昨年から入会していたそうです。

たまたまスマホの花の写真を見せてもらったときに珍しいものばかりで褒めたら、それ以降花を持ってきてくれるようになったと話してくれました。盗まれたと思っていた植木鉢は、義母が勝手に持ち去り、この女性に気に入られようと献上していたのでした。

真実を知ってカンカンに怒ったA子。隣町に行ったその足で義実家に殴り込みに行きました。義母に豪邸の女性から聞いたことを話すと、なんと「いいじゃない!また育てればいいでしょう!?」と逆切れしてきたのです。義母は集会に入会したものの、他の人ばかり会長に褒められているのを見て、悔しかったんだとか。会長に褒められるのが最優先で、そのためならA子の花を盗んでもいいと思ったんでしょうか。なんとも許せない話です。

A子は「だったら一言相談してくれたらいいじゃないですか!黙って私の大切な花を盗む人とは、もう関わりたくありません!!」と義母に絶縁を叩きつけました。それ以降A子は義母とは話していないそうです。

義母によって、せっかく築いた嫁姑関係が崩れてしまったエピソードでした。嫁の犠牲ありきの友情なんて、長続きするはずがありません。いつかガーデニングの花々が咲くように、嫁姑関係も時間とともに美しさを取り戻せるように祈るばかりです。

Itnライター:karira