大切に育てた花が、気が付くと植木鉢ごとなくなっている……。そんな不思議な体験をした私の友人A子から聞いたガーデニングを巡るトラブルエピソードをご紹介します。

ガーデニングが大好きなA子

A子は40歳の主婦。パートをしながら、夫と一人娘と暮らしています。
昨年、念願のマイホームを建てることに成功。大学時代に花を育てて公園などを整備するボランティア活動に夢中だったA子は、いつか自分の家の庭で大好きな花を育てたいと願っていて、ようやく長年の夢だった庭を手に入れることができました。

地元のホームセンターや園芸店を巡り、花の苗や種を手に入れるのはもちろん、ネットショッピングでも珍しい品種を手に入れ、大事に育てていました。

いつも花や庭を褒めてくれる義母

土の配合や肥料の種類などもこだわり、次第に育てるのが難しい品種の栽培にも成功。増えたものは株分けして、同じくガーデニング好きな私にプレゼントしてくれることもありました。

A子の新居は義実家の近くで、義母は訪ねて来るたびに庭を褒めてくれ、趣味の写真を熱心に撮ってくれました。だんだんA子の理想の庭に近づいてきて嬉しいと話してくれていたのですが、おかしなことがおこるようになったんです。

植木鉢が盗難されるように

最近、お気に入りの鉢植えや珍しい品種の花がなくなるというんです。花に興味の無い人が見ればどれが珍しいのかわからないはずなので、花に興味があり詳しい人物が盗んでいるのかも? という話になったのですが、盗まれたと確定したわけでもないので、警察に言うのもなぁ……と、ひとまず様子をみることになりました。

隣町で盗まれた植木鉢を発見!

そんなある日、日課のジョギングをしていた私は、隣町の豪邸でA子の鉢植えらしきものを見つけました。A子の大切にしていた珍しい品種の花だということもありますが、植木鉢にもこだわっていたA子。

全て自分が作った手作りの鉢植えを使っていたので、豪邸でみつけたものはA子の植木鉢に間違いありませんでした。すぐにA子を呼び出し、豪邸に突撃しました。