友人から「駅でヤバいやつに声をかけられた!」という話を聞いたのですが、本当にとんでもなくヤバいやつだったので、今回はその話をご紹介します。

普通じゃなかった

「いきなりごめんね。こんなふうに声をかけるのは初めてだから、なんて言っていいのかわからないんだけど……」

少し緊張した様子で話し始めたそうです。

「君は僕の理想だ。僕がイメージしていたまさにそのもの。運命としか言いようがない。こんなところにいたなんて。」

もうこの時点で「あ、ヤバい。」と思いましたが、終電近くだったこともあり周りに人がおらず。下手に逃げることもできずいました。

彼の話は続きます。

「君の名前は『まりあ』そうだろう?」

「今日の服装はイメージとは違うけど、僕が選んであげるから大丈夫だよ。」

「……やっと会えたね。」

「すぐ、一緒に住む家を探しに行こう」

など、ありえない妄想を本気で話していました。

見た目じゃわからない

これはヤバすぎる、と思ったA。もちろん、男性とは全く面識がありません。隙をついて全力で走って駅前の交番へかけこんで助かったそうですが、二度と会いたくないので、その後まもなく引っ越したそうです。

引っ越し代払えよ、とAは笑っていましたが、私はあまりにもゾッとする話に硬直しました。

美人は大変だなと思うとともに、
しっかりした身なりの人が、実はヤバかったときのギャップってめちゃくちゃ怖いな、と思った話でした。

ltnライター:橘るい