まるで50年前からタイムスリップしてきたかのような、まさに「昔の姑」と令和嫁の対決を私の友人が聞かせてくれました。
タイムスリップ姑
Aの夫の実家は田舎で農家をしていました。夫の話によると、姑はとんでもなく時代錯誤な人だといいます。
姑は長男が絶対という考えで、次男である夫は、進学など何かと差別を受けていたそうです。
さらに結婚した兄の奥さんは嫁いびりをされているそうで、夫からは「できれば母とは会わせたくない、というか俺も会いたくない」と言われていました。
でも結婚したから一度は会いたいと夫を説得し、今回Aは結婚して初めて義実家に行きました。
出会ったその瞬間から、嫁いびりは始まりました。
義実家に到着し、座る間もなく姑から言われたのは
「ご飯のとき、嫁は一緒に座って食べようなんて思わないでね。みんなが食事している間は配膳やお酌、片付けをしなさい。みんなが食べ終わったあとの残り物を台所で食べることは許します。」
という言葉でした。
Aはびっくりしすぎて声も出ません。
そこから「嫁たるもの~~」「役立たず」「女のくせに」など、ドラマでしか聞かないような差別発言のオンパレードでした。
あまりにも時代錯誤な差別発言に、ただただ驚くしかありませんでした。
とうとう孫にまで……
それから一度も会うことなく月日が経ちます。A夫婦には5歳になる息子が1人いました。
「一度だけ孫に会わせてあげよう」ということになり、久しぶりに義実家に行きました。
そして、姑が変わっていなければ会うのは最後にしよう、と2人で決めていました。
兄夫婦とその息子も来ていて、兄夫婦の息子も同じ5歳ということでした。
ここで事件が起こります。
台所でAと義兄嫁が2人で片付けをしていたとき、A夫の怒鳴り声が聞こえてきました。
慌てて部屋に向かうと、泣いているA息子の姿が。
話を聞くと、A子たちをのぞいたみんなでデザートを食べていた時、義兄の息子が「もっと食べたい!」と言ったそう。
それを聞いた姑がA息子の食べていたデザートを取り上げ、義兄の息子にあげようとしたそうなんです。
「それ僕の!」と言うA息子に対して「お前は次男家の息子なんだから、我慢しろ!」と姑が怒鳴ったというのです。