ハンドメイド作家やってます
Aさんはハンドメイド作家として活動するママです。Aさんの作品は人気で販売もしており、Aさんは趣味ではなく仕事としてハンドメイド活動をしていました。
幼稚園へ通い始めた娘の登園グッズも、当然Aさんが張り切って作ったものです。嬉しいことに「これどこで買ったの?」と言ってもらえることも多く、Aさんはハンドメイド作家をしていることを幼稚園ママの何人かには打ち明けていました。
クレクレママは湧かなかったけど……
ハンドメイドが得意だと知ると、ただで作れと言われたりするという体験談を読んだことがあったAさん。自分の身にもそんなことが起きるのではないかとヒヤヒヤしていましたが、Aさんのママ友にはそんな非常識な人はいませんでした。
それどころか正規の値段で買いたいと言ってくれる人もいて、Aさんはそういった人には少しおまけを付けて作品を販売していたのです。
「周囲の人に恵まれた」とホッとしていたAさんですが、この後とんでもないことに巻き込まれてしまいます。
あれ? 私の作品じゃん
ある日、AさんがSNSを見ていると、自分の作品がアップされているのを発見しました。「購入した人がアップしたのかな?」と思って投稿を見ると、投稿者自身の作品だとして載せられていたのです。
Aさんが個別にあげていたおまけまでアップされていたので、Aさんは投稿者が誰かすぐに特定することができました。親しくしていたママ友だったのでショックでしたが、自分の作品をこんな風に扱われてはスルーできません。
そこで、Aさんは自身のハンドメイド作家アカウントでその投稿に「素敵な作品ですね」とコメント。すると、投稿者はバレていることに気がついたのでしょう。すぐに投稿を消しました。
翌日、謝罪はあったけれど……
次の日、幼稚園へ娘を送りに行くと、ママ友がAさんのところに駆け寄ってきました。SNSにAさんの作品を自分のだといってアップしていたママ友です。
「勝手にアップしてごめんなさい」
しっかりと謝罪してくれたママ友でしたが、Aさんが偶然見つけなければあの投稿はアップされたままだったでしょう。Aさんはこの件に懲りて、もう作品を人に見せるのはやめようと思ったのでした。
誰が見ているかわからないSNS。何者を騙ることもできますが、誰かにバレてしまっても恥ずかしくない運用をしたいものですね。
ltnライター:安藤こげ茶