小学校卒業前にスマホデビューした娘
娘の周囲では、小学校卒業前にスマホデビューする子どもたちが多くいます。3割ほどが受験をして別の中学校に行ってしまうため、卒業式にLINEの連絡先を交換するのが恒例のようになっています。私の娘も例外ではなく、小6の2月にスマホデビューさせました。
スマホのルールは家庭によって違いますが、私はかなり厳しい方です。スマホを与える前にネットやSNSについてのマナーや注意点がまとめられた書籍を渡し、娘に読破するよう命じました。きちんと読んでマナーとリスクを知ったうえで、制限バリバリで使用を認めたのです。
LINEは連絡用に許可しましたが「中学生の間はいつでも親のチェックができること」を条件とし、友達とLINE交換する際には、いつでも親チェックが入ることを伝えさせていました。
中学校に入学後次々と作られるLINEグループがカオス
その後、中学校に入学した娘は、次々にLINEグループに誘われるようになります。「クラスLINE」「学年LINE」「〇〇中学校LINE」「〇〇地区LINE」など。人数が多いLINEグループ100人以上が参加しています。LINEデビューしたばかりの子どもが多く、グループ作りが楽しいのでしょう。
しかし、グループに入っても特に必要なやりとりはありません。一部の子どもたちが好き勝手にメッセージやスタンプを送信しています。娘に見せてもらうと、スタレンや突拍子のない発表、よくわからない写真やただ騒いでいるだけの動画など、かなりカオスな状態でした。そんなやりとりが深夜2時台に続いていることもあるのです……。
昭和の遺産「不幸の手紙」のLINEバージョンまで!
さらに、娘個人のLINEにもビックリする内容が送られてきました。昭和の遺産「不幸の手紙」です。
「1週間以内に5人に手紙を出さないと不幸になる」的なものが、令和LINEバージョンとして娘に送られてきました。「5人に同じメッセージを送信すると幸せになる。送信しないと何が起こるかわからない」という内容です。未だにあるんだ、と娘には内緒ですが、ちょっぴり感動。
娘から相談された私は、不幸の手紙について説明。娘は最初「幸せな手紙」と思って友達にも送信するつもりだった様子。そこで私は「気にする子は送信しないと何が起こるかわからないことが不安になってしまうから、ここで止めた方がいい」と伝えました。強制するつもりはありませんでしたが、娘は納得したうえで「送らないことにした」と教えてくれました。
小中学生のSNSはルール作りが必要かも
小中学校の保護者会では、LINEトラブルについて報告されることが度々あります。面と向かっての会話と違い、文章だけのやりとりだと誤解や行き違いが起きやすいのでしょう。深夜に繰り広げられるLINEのやりとりは、子どもたちの健康にも悪そうです。
中学生からスマホを与える家庭は多いですが、きちんとしたルール作りや話し合い、説明などをしている家庭は少ない印象です。中学生になると自分たちで考えて行動するようになりますが、SNSでは子どもが犯罪に巻き込まれるケースもあります。家族できちんと話し合い、親子で納得できるルール作りが必要だと感じた出来事でした。
ltnライター:ききた