『産後の恨みは一生』というフレーズは、私自身も激しく共感します。今回は、筆者のママ友から聞いた、家事育児にノータッチを貫いてきた夫の態度が180度変わった時のエピソードをご紹介します。
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家事育児にノータッチの夫を持つBさん

ママ友Bさんの夫は稼ぎが良い反面、家事育児に関してはノータッチを貫く人。
「俺には何もできないから、いてもしょうがないでしょ。」と言って、日々仕事帰りに飲み歩いて夜中に帰宅するのでした。

そんな日々が妊娠中から産後数年が経った今の今まで続いていたのですが、Bさんが二人目を妊娠して悪阻で入院することになっても、お見舞いにも来ないし、上の子もBさんの実母に任せっきりで、何も対応が変わらなかったのでした。

離婚を切り出そうとした時、早帰り!?

そんな夫に、そろそろ見切りをつけよう、離婚してもいいかもしれない、せめて実家に帰ろうかなと思い始めていた時、夫が珍しく早く帰宅したのです。
そして、そこから夫の謝罪がスタートしたのです。「今まで、俺の結婚観とか家事育児に対する考え方がどれだけ愚かだったか全く気づけなくて、本当に申し訳なかった。今からでもやり直したい。」と、まさにBさんが欲しかった言葉を次々と口にし始めたのです。

何があったのか聞いたら、「今日、取引先のお客さんに連れられてキャバクラとスナックに行ったんだけど、全部の場所でお説教されたんだ。しまいには、取引先のお客さんにまで諭されて、自分の不甲斐なさにやっと気づけたんだ……。」と言うのでした。

キャバ嬢にもスナックのママにもお説教を食らった夫

その日は、夫と取引先のお客さんはまず、最初にキャバクラに行きました。そこでお酒を飲みながらそれぞれの家族の話になり、Bさんがもうすぐ出産だという話になりました。

そしたら夫の席にいたキャバ嬢に「え、奥様、里帰り出産じゃなくて、今も自宅にいらっしゃるんですか? あなたここで何やってるんですか? 父親になる気あるんですか?」とお説教され、(結婚してないやつに言われても……)と、この時は女の子の発言は何も刺さらなかったのだそうです。

そして今度はスナックへ行き、そこでもお酒で酔っ払いつつ、さっきのキャバクラでキャバ嬢に文句を言われたと、スナックのママに話したところ、
「あら~こんなお父さんじゃ即離婚されちゃうわね。覚悟しときなさいよ。」
「えーもうすぐ奥さん出産で、しかも小さいお子さんいるのに飲み歩くとか、仕事とはいえ無いわ~」と、ママだけでなくスナックの女の子たちにもお説教されたのでした。

最終的には取引先のお客さんにまで……!

今まで家事や育児に対して、ここまでズバズバと指摘されたことがなかった夫は、(俺のやり方ってそんなにダメなのか……?)と疑問を持ち始めたとき、最後にはお客さんにも諭されたのでした。

「実はな、俺も離婚されたんだよ、それも熟年離婚。理由が『妊娠中と産後の恨みは一生よ。ここでやっと恨みを晴らす時が来たの。』って言われたよ。まだ遅くないから、今から帰りなさい。」と言われたのでした。

その後、夫のは人が変わったように育児や家事に積極的に関わってくれたのでした。

いくらBさんが頼んでも動かなかった夫を、キャバ嬢やスナックのママたちがお説教してくれたことが、意外でもありながら本当に感謝しているBさんなのでした。

ltnライター:南さおり