義実家と二世帯住宅のAさん
Aさん夫婦は、夫の実家で二世帯住宅に住んでいました。姑はAさんがなかなか子供ができないことが気に入らなかったようで、「孫の顔が見れないなんて、結婚した意味ないんじゃないの〜!?」と、家の中でAさんにわざと聞こえるように言ったりするのです。
Aさんも耳にすると最初は傷ついていたのですが、こればっかりはどうしようもないから聞き流すようにしていました。
家に入れない!?
ある日、Aさんが買い物から帰宅して玄関の鍵を開けて入ろうとすると、チェーンがかかっていたのです!
チャイムを押しても誰も出てこなくて、仕方なく駅前のカフェで夫が帰宅するまで時間を潰していました。
夫が早めに帰宅してくれたので、家に帰るとチェーンは取れていました。
絶対姑がかけたに違いない!
チェーンの写真も撮っていたので姑に見せると、「確か変な人が訪問してきたから怖くてチェーンをかけたのよ~その後お昼寝しちゃってたのかしらね~ごめんなさいね~」というのです。
明らかにワザとらしい話し方だったので、(これは絶対にワザとだ。)と確信したAさん。これをきっかけに姑のいたずらに苛立ちを覚えるようになってきたのです。
遂に、鍵まで替えられた!!
それ以降は、姑がご飯を作ってくれた時にAさんのご飯のおかずだけ用意されていなかったり、ドアチェーンもその後何度もやられました。
そして初めてドアチェーンをかけられた日から1ヶ月後に、とうとう家の鍵まで替えられてしまったのです!
替えた鍵はAさんだけ渡されていなくて、仕事から帰宅して家に入れないし、ちょうど夫は出張中だしで、家に入れない戸惑いと「姑にやられた!」というイライラで気分まで悪くなってきたAさんは、その日はビジネスホテルに泊まることにしたのでした。
姑のいたずらが日に日にヒートアップする中、それに対応するのに疲弊していたAさん。
鍵を替えられてビジネスホテルに泊まった日、疲労困憊からなのか体調が悪くなってしまい、翌日病院へ行きました。そしたらなんと、妊娠していたのです!
そして妊娠がわかってからの姑は、手の平返しが素早く、かいがいしく世話をしてくれるようになりました。しかし、Aさんは今までされたことを思うと、姑のことをすんなり受け入れることができませんでした。
その後、産後は子供のお昼寝タイムに姑が出かけた時には、ドアチェーンをかけるようになったのでした。「やっと仕返しができて胸がスーッとしたわ! 大人げないから、もうやめるけどね。」と語るAさんでした。姑は、今まで散々いびっていたので、何も言えずにいるようです。
ltnライター:南さおり