中学受験は「親子の受験」と言われるほど、親のサポートが子どもの成績にかなり影響を与えます。ほとんどの親が勉強の計画を立て、食生活に気をつけるなど、適切にサポートをしています。しかし今回は筆者が出会った、わが子可愛さにサポートの意味を履き違え暴走してしまった受験ママのエピソードをご紹介します。

娘の成績がガクッと下がる

半年前、中学受験をする娘の塾の成績がガクッと下がりました。

娘から話を聞いていると、毎晩塾の友だちからLINEで「今日やった算数の〇〇問題の解き方教えて〜」「国語演習の〇ページの解説、先生なんて言ってたっけ?」などと聞かれ、その返信で勉強時間が削られていたことが分かりました。

Kちゃんに事情を伝えてみると…

娘は気が弱く、友だちから頼まれごとをされると断れないタイプです。

なので私は娘に「お母さんから、Kちゃんに伝えてみるね」と約束をしました。

次の日、塾のお迎えのときにKちゃんに事情を話し「今後は、塾の宿題で分からないところは、AちゃんにLINEで聞くんじゃなくて、塾の先生に質問してね」と伝えました。

するとKちゃんはキョトンとした顔で、「夜の8時以降はスマホ禁止なので、親に預けてます」と教えてくれました。

罠を仕掛けて、相手の反応を確認

ん? じゃあ、一体誰が毎日娘にLINEしているの? と驚いた私たち親子。

もしかして……と、ある人物が浮かびました。

そこでトラップを仕掛けることに!

塾から帰宅後、9時過ぎに娘のラインから「今日、帰りのコンビニで買ったアイスおいしかったね!もう毎週のルーティンになっちゃったね。親には内緒〜」とKちゃんに送ってみました。

するとすぐに返信が! そこには、「塾終わりのアイス最高だよね。毎週楽しみ!」と書かれていたのです。

犯人はやっぱり、Kちゃんママだった!

実は娘とKちゃんは、塾の後にコンビニへ行ったこともないし、アイスを食べたこともありません。

この時、娘に毎日LINEを送ってきた相手はKちゃんではなく彼女の親だと確信しました。

翌日、塾の送迎で会ったKちゃんママにLINEのスクショを見せ「アイスの件は、全部嘘です! 毎晩、うちの子に宿題のLINEを送っているのはあなたですよね。ママの行動、Kちゃんは嬉しくないと思いますよ!」とにっこりしながら伝えました。

するとKちゃんママは「つい出来心で……。ごめんなさい」と素直に謝ってくれました。

まとめ

Kちゃんママは、毎日頑張っているのに上位クラスに入れないわが子がかわいそうで、見ていて辛かったとのこと。

だからと言って、娘になりすまして友だちの成績を下げるような意地悪をするのは、どう考えても賢い方法とは思えませんね。

ltnライター:広田あや子