友人から聞いた話。お互いの子ども同士が同じ学校の同じ学年にいながら、ドン引き不倫に堕ちたふたり。略奪婚まで辿り着いたものの、周囲が心配していた通りの末路を辿っていくことに……。

不倫相手は子どもの友達の親。

これは筆者の友人から聞いた話。友人の子の学校では、ある親同士の不倫が噂になっていました。子ども同士が同じ学年のA子(既婚・2人子あり)とB男(シングル・3人子あり)。

仲が良すぎる2人は、親の間で要注意人物として話題になっていました。学校行事以外でも、街でデートしているのを見かけた、という噂も飛び交っていました。

そしてあっという間にA子が離婚。今までは、コソコソ密会をしていた2人ですが、お互いシングルとなったため、今度は公然と子連れでお互いの家を行き来するようになりました。

思春期の子どもたちがあまりに可哀そうで、誰もが心配そうに見守っていました。ですが、人様の家庭のことでもあり、何も言えずにいました。

そしてドン引き再婚へ

そのうち、2人は再婚。苗字はB男の方になりました。

同じ学校の同じ学年に通っているのに、法律上「きょうだい」になってしまった2人の子。同じ苗字を名乗り、同じ家に帰るようになりました。表向きは、気にしていないように振る舞っていましたが、思春期真っ只中の2人にとって、決して簡単なことではなかったと思います。

「せめて子どもが成人してからにすればいいのに……」と周囲はドン引きでしたが、当人たちはどこ吹く風で、「子だくさんになって楽しい」とまで話していました。

さらに2人の赤ちゃんも産まれます。

A子の本性が現れはじめて……

子供も増えて、賑やかな楽しい家庭かと思いきや、B男の子どもが担任の先生に家庭のことを相談するようになりました。

どうやら、A子が自分と血の繋がった子どもだけを可愛がり、B男の子どもには冷たく当たるようになったそう。そのうち、B男の成人した長男は、早々に家を出ていってしまいました。

さらに、産まれた赤ん坊の面倒をB男の子どもたちがみていることがわかりました。
A子は家事や育児を面倒くさがり、外に遊びに出掛けてばかりいるそう。次第に夫婦関係も険悪になり、家庭内で夫婦が罵倒しあうような状態に……。
 

始まった子どもたちの反抗

こんな状態で子どもたちが落ち着けるわけもなく、B男の子どもたちが、たびたび家に帰ってこなくなりました。
不良のたまり場で良くない遊びを覚え、友人宅を泊まり歩きます。

さらにA子の子どもを舎弟にして、B男の子どもは地域で暴れまわるようになってしまいました。
周囲の誰もが、子供に同情し、親2人には冷たい視線を送るようになります。
最終的にA子の子どもは元夫のもとへ、B男の子どもは祖父母の家に引き取られていきました。
子供たちは、A子とB男のことを恨み、どんなに会いたいと2人から連絡が来ても、無視をしているそう。

自分たちだけの感情を優先したA子とB男。2人は本当に大切にするべきものを、見誤っていたのかもしれません。

Itnライター:田中つぐみ