ライターになる夢を叶える為に、図書館司書の仕事を思い切って辞めた知人女性。
しかし友人Sは、そんな彼女のことを「無謀なチャレンジャー」と言って嘲笑います。
Sの言葉に傷付きながらも、夢を追い続けた知人女性に待っていたのは……?
今回は、悔しさをバネに変換した希望溢れる体験談を紹介しますね!

一念発起した知人女性

「本が好き」を理由に、図書館司書として学校に勤務していた知人女性。
しかし仕事を始めて3年経つと、胸の中にあった違和感が抑えきれない程に膨らんでいました。
「私は本が好き。だけど、やっぱり自分で文章を書きたい!」そう確信した知人女性は27歳で仕事を辞め、ライターになることを決心します。

週3日、本屋さんでアルバイトする傍ら、まずは家で業務委託の仕事を行うことにしたのです。
周囲からは反対の声も上がりましたが、それでも彼女の決心は変わりませんでした。

会う度に見下す友人

アルバイトとライター業務を両立して頑張る彼女に、気が付けば周囲も温かいエールを送るようになっていました。
しかし学生時代の友人Sだけは、知人女性に会う度に否定的な言葉を投げかけます。

「公務員なら安泰なのに、辞めちゃうなんて信じられな~い」
「フリーランスで成功できると、本当に思っているの?」
まるで冷やかすのが目的のように、頻繁に店に訪れては絡んでくるSに内心ウンザリする知人女性でしたが、それでも彼女は決してめげませんでした。

それ程までに彼女の決意は固く、情熱がほとばしっていたのです。

久々の再会

図書館司書を辞めて3年後。知人女性は街中でバッタリSに再会しました。
ここ1年程、知人女性の姿を本屋さんで見ていなかったSは「待ってました!」とばかりに声を掛けます。

「あれから本屋で見ないけど、今もライターしてるの~?」
その問いに対し、知人女性は満面の笑みでこう答えます。
「うん! ようやく仕事も軌道に乗ったから、個人事業主になって作品を書いてるの! 確定申告の為に出会った税理士の彼とも結婚前提に付き合っているし、今はとっても幸せ!」

この回答に度肝を抜かれるSでしたが、オマケに知人女性が見せた税理士彼氏の写真があまりにイケメンだった為、ぐうの音も出ませんでした。

知人女性の成功が面白くないのでしょう、Sはまるで逃げる様に「あっそ! 良かったわね!」と言って、そのまま逃げだしてしまったといいます。

人のことを否定するのは簡単ですが、実際に目標に向かって邁進するというのは中々出来ることではありません。
知人女性の夢がかなったのも、常日頃の努力あってのことでしょう!

ltnライター:六条京子