Hはいつも自分の相談に乗ってくれて、失恋した際も温かい言葉を投げかけてくれたのです。
しかし大学進学後、予想外の事実が発覚しました。
今回は、人間の恐ろしい一面を垣間見たエピソードの紹介です!
一生の友達
知人女性は中学2年生の時に、クラスメイトのHと親友になりました。
Hは優しい女子で、知人女性と同じアーティストが好きということもあり、2人はたちまち仲を深めていったのです。
知人女性が彼氏に振られた時も、Hは彼女に「元気出して! 出会いなんて、これから先いくらでもあるから!」と言って、手作りのCDケースを渡してくれました。
世界に1つだけのプレゼントを受け取り「私は、本当に良い友人に恵まれたわ!」と知人女性も感激の涙を流しました。
偶然の再会
しかし残念ながら、中学卒業後も知人女性の恋はバッドエンドばかりでした。
例えば、良い感じだった男子に急にLINEをブロックされたり、理由なく別れを告げられてしまうといった具合です。
「私は、男運が無いのかしら……」
そんな不安を胸に、大学進学後、知人女性は偶然参加した合コンで予想外の再会を果たしました。
なんと会場には、中学校時代の元彼がいたのです。
元彼の告発
突然の再会に最初は混乱する知人女性でしたが、気が付けば元彼と昔のように普通に会話が出来てしました。
すると急に元彼が「大事な話がある」と言って、合コン終了後、彼女を別の居酒屋に誘うではありませんか。
元彼の誘いに若干の期待を持って付いて行くと、知人女性はそこで耳を疑うような告発を受けます。
「中学生の時いきなり別れを告げた理由なんだけど、実はHが僕に、君が浮気してるって嘘の証言を行ったんだ。当時は僕も若くて周りが見えていなくて、それを真に受けてしまったけれど、他の友人の話によると、Hは何度もそうやって君の恋路を邪魔しているらしい」
そう、Hは元彼に嘘の情報を吹き込んだように、知人女性が男子と接近する度にこんな風に邪魔ばかりしていたのです。
この言葉に衝撃を受けた知人女性は、Hに直接聞こうと決心しました。
元彼が嘘をついているようには見えませんでしたが、同時にHを信じたい気持ちもまだあったのです。
友情の末路
後日Hを呼び出すと、知人女性は元彼に聞いた話をソックリ打ち明けました。
するとHの顔がみるみる青ざめ、信じ難い言葉を発します。
「だって彼氏が出来たら、そっちに夢中になっちゃうでしょ? そんなの寂しくて耐えられないから、これは私の友情の証も同然なのよ」
「否定して欲しい」と強く望んでいた知人女性は、深いショックを受け、これを機にHと絶縁しました。
Hの独りよがりな欲求に、これ以上、幸せを壊されては堪らないと悟ったのです。
唯一良かったことは、これを機に知人女性が元彼とやり直せたことでしょうか。
ltnライター:六条京子