義両親にとって初孫の娘、初めての運動会に招待すると……
まだ娘が3歳だったころ。幼稚園に入園して初めての運動会です。義両親にとって娘は初孫なので運動会に誘うと、喜んで来てくれるとのこと。
「お弁当はどうするの?」と聞かれたので「私が用意しますね」と答えました。こちらが招待したのですから、義両親の分もお弁当を作るのは当然だと思ったのです。
私にとって初めての運動会のお弁当作り。しかも娘+大人4人分です。私は朝4時半に起きて、唐揚げやポテトサラダ、ソーセージとウズラの卵をスティックに刺したものなど複数のおかずと、しゃけおにぎり、シーチキンおにぎり、昆布おにぎりを作りました。朝からヘトヘトです……。
運動会のお昼ご飯タイムにお弁当を広げようとすると……
そしていよいよ運動会が始まります。義両親とは家で待ち合わせして一緒に幼稚園へ行きました。
がんばる娘の姿を見て義両親は大喜び。娘もじぃじとばぁばが来てくれて嬉しそうです。和やかに午前の部が終わり、お昼ご飯タイムになりました。娘も合流し、私はドキドキしながらお弁当を広げようとしたのですが……。
「良かったら食べて」と、大きな手提げから弁当を広げだすお義母さん。しかも超大量で、唐揚げが見事にかぶっています。思わず「私が用意するとお伝えしたと思うのですが……」と言ってしまった私。
お義母さんは「ありがとうね。1人に任せたら悪いと思って」と、100%善意の笑顔を向けてきます。「ありがとうございます……」と答えつつ、自分が作ったお弁当も一応広げましたが……。
軽く大人8人前を超える量で全部食べ切れるはずがありません。私も夫も気を遣って義母のお弁当ばかり食べたので、私のお弁当が大量に余ってしまいました……。娘が食べて喜んでくれたのは不幸中の幸いです。
次の年から運動会のお弁当はお義母さんにお任せ!
思えば、お義母さんは食事を振舞うのが大好きでした。義実家へ帰省するたびに「どうぞどうぞ」とご馳走を大量に作ってくれるお義母さん。娘が生まれてからは、幼い子どもが喜びそうなメニューを作ってくれます。
一方、私は料理が得意ではありません。親の務めだと思って早起きしてお弁当を作りましたが、できることならゆっくり寝ていたかったのが本音。
そこで、次の年からはお義母さんに甘えることにしました。「お義母さんのお弁当がとてもおいしいので、今年はお弁当をお任せしていいですか?」と聞くと、嬉しそうに「もちろん任せて!」と答えてくれたのです。
その年以降、運動会のお弁当作りはお義母さん担当。コロナ禍で運動会のお昼ご飯タイムがなくなるまで、毎年おいしいお弁当を作ってもらいました。お義母さんありがとうございます。こんな嫁でどうもすみません。これからもよろしくお願いいたします♡
ltnライター:ききた