同じ年齢で仲が深まったママ友のK
私には小学生の息子がいて、同じクラスの保護者には何人か仲の良いママ友がいます。学校行事やクラス委員などを通じてもっとも仲が良かったのは、子ども同士も仲の良いK。
偶然同じ年であることがわかり、プライベートで一緒に出かけることも増えていました。Kは「車の運転が苦手」と常日頃から話していたので、遠出をするときには私が車を出して運転していました。
出かける予定のない日にも電話が……
子どもが小学校の高学年になる頃、学校の帰り時間も遅くなり、自分の時間が増えるようになりました。私はパートで週3日ほど仕事をしていましたが、Kは専業主婦。私のパートの予定をしっかりと把握して、出かける予定のない日にも電話をしてくるようになったのです。
Kとは気も合っていたし、子ども同士も仲が良かったので最初は気にも留めていなかったのですが、そのうち、Kは我が家の車をあてにしているのではないか……と思い始めました。運転はもちろん、ガソリン代や駐車場代も私が負担し続けることに違和感を感じたのです。
決定打となった出来事
ある日Kは突然我が家にやってきて「今日も買い物連れてってぇ!」と言ってきました。その日は通院の予定があったため行けないことを伝えると、「え~! タクシーないと困るなぁ!」と信じられない言葉を発したのです。
この一言で、私の中の疑念は確信に変わりました。いくら仲が良くても、車の運転が苦手でも、一緒に出かけていたのは私の好意です。あまりの図々しさに腹が立って、Kを懲らしめてやろうと思いました。
図々しいママ友……どうする?
表向きはお付き合いを続けていましたが、Kが我が家をタクシー代わりに利用していたことを夫に相談。2人で対策を考えました。
そこで導き出した結論は、夫を車通勤にすること! 日中私が車を使う用事はほとんどなかったので、買い物は週末にまとめ買いすればOK。我が家に車がなければタクシー代わりにはできないだろうという作戦を立てました。
作戦大成功!
夫が車通勤を始めてから3日後、いつものようにKからお願いの電話が入りました。「今うちには車がない」と伝えると「困った」と大騒ぎ! 「旦那が車通勤になったから、遠出するならタクシーでも呼んで」と言うと、「え?」と言葉を失っていました。
その後、Kからお誘いが来ることはなくなりましたが、何となく疎遠になってしまったのは言うまでもありません。親しき中にも礼儀あり……とはよく言ったものですね。
ltnライター:RIE.K