私の友人Bさんは学生時代にいじめにあっていました。彼女はいじめられたくないという一心で並々ならぬ努力をしてきたそうです。今回は、Bさんから聞いたいじめの主犯格との逆転劇を紹介します。
学生時代のいじめ
Bさんは小学校時代に親の事業が失敗して、一気に貧乏生活になりました。そのせいで、周りの子供たちからいじめられるようになってしまったのです。
貧乏人は近寄るなと仲間外れや無視、貧乏菌がうつるなどばい菌扱いをされました。時には突き飛ばされて階段から落ちるなんてこともあったそうです。
いじめは中学校を卒業するまで続きました。
もう二度といじめられないように
Bさんはもう絶対にいじめられないように、高校は知っている人が一人もいないであろう県外の進学校を選びました。
そのあとは、いい大学に入っていい会社に就職すればきっといじめられることもないだろうと考えたのです。
Bさんは勉強を頑張り、名前を聞けば誰でもわかるような有名大学に現役で合格して首席で卒業しました。卒業後は名の知れた大企業に就職。まさにエリート街道まっしぐらです。
新人のOJT担当に
そしてBさんは社会人4年目になりました。仕事にも慣れてきてOJTの担当をすることに。
部長に新卒だけど、Bさんと同い年で、Cさんという人の担当だと聞かされていました。
担当する新人と対面すると
そして新人と初対面の日。顔を合わせてビックリ。なんとBさんの同級生のCさんだったのです。Cさんは小中学生時代Bさんをいじめていた主犯格。
名前は同じだなと思っていましたが、まさか本人が現れるとはBさんも思っていませんでした。中学を卒業して以来会っていなかったので知りませんでしたが、Cさんは大学受験失敗で浪人や留年をして、学年がいつの間にかずれたのです。
Bさんはいじめのことを特に言及したりはしませんでしたが、Cさんは少なからずショックを受けていたようなので努力をしてきてよかったなと思ったそうです。
かつて自分をいじめていたCさんが後輩になり、指導する立場になったBさんの逆転劇に私も嬉しくなりました。
ltnライター:夏野ゆきか